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子どもの矯正(1期治療)

対象年齢について

Recommended Age

8歳~12歳ごろまで

歯が乳歯から永久歯に生えかわる時期(混合歯列期)に行う準備段階の治療です。
1期治療と呼ばれます。
将来、永久歯に生えそろってから、大人の矯正(2期治療)を行います。
1期治療と2期治療をあわせて、2段階治療と呼ばれます。
永久歯が生えそろっていると、子どもでも、大人の矯正(2期治療)の対象となります。

7歳以下のお子様でも、歯科健診で不正咬合が見つかった場合など、ご心配なことがあれば、ご質問にお答えいたしますので、どうぞお気軽にご相談下さい。

子どもの矯正の必要性について

Necessity

子どもの矯正の最大の特徴は、歯の生えかわりやあごの骨の成長を利用して治療を行うことができるということです。上下のあごの骨の発育バランスを整えたり、不正咬合の原因を早期に取りのぞくことで、より良好な治療結果へと導くことが可能となります。

1

将来の大人の矯正(2期治療)が短い期間で終了できる可能性を高めます。

1期治療で重症化を予防したり、原因を取り除き、症状を軽減することで、2期治療がより簡単になります。

2

将来の大人の矯正(2期治療)で歯を抜かずにすむ可能性を高めます。

このまま放置すると、将来、抜歯が必要になるような症状でも、1期治療で症状を軽減することで、2期治療で抜歯をしなくてもよくなる場合があります。

3

将来、大人の矯正(2期治療)をしなくてもよくなる可能性を高めます。

症状をできるだけ改善し、歯ならびやあごの骨の本来の健全な成長・発育を誘導していくことで、2期治療がいらなくなる場合があります。

Point.01
当院の子どもの矯正のこだわり

当院では、子どもの特徴を最大限に利用して、症状をできるだけ改善し、本来の健全な成長・発育へと誘導していくことで、将来の大人の矯正(2期治療)をできる限りしないで済むことを目標として取り組んでいます。そのため、一時的に症状が改善した後も、永久歯への生えかわりが完了するまで、装置の使用や通院を継続していただくことをおすすめする場合があります。

Point.02
矯正歯科専門クリニックで子どもの矯正を受けるメリット

当院で子どもの矯正を行ったお子様の場合、将来、大人の矯正が必要になった場合、大人の矯正の費用と子どもの矯正の費用の差額分で、治療を受けていただくことができます。
子どもの矯正のみを行っている歯科医院で治療を行った場合、「続きは専門の矯正歯科で」と紹介され、結果的に大きな費用負担となってしまうことがありますが、当院ではそのようなことはありません。

子どもの矯正で使用する装置

Orthodontic Device

当院では、お子様の歯ならびや骨格の症状に応じた適切な診断をもとに、健全な歯の生えかわりやあごの骨の成長・発育を考慮して、1つの装置にこだわらずに、様々な装置を組み合わせて治療を行います。
固定式の装置や、取り外し式の装置があります。 取り外しの装置は、食事と歯磨き以外、一日中装着していただく場合や、夜間のみ使用していただく場合もあります。

床矯正装置(拡大床)

床矯正装置の代表で、歯列を拡大し、歯の生えるスペースをつくる装置です。取り外し式の装置で、1日中使用していただく場合や、夜間のみ使用していただく場合もあります。

床矯正装置(バイオブロック)

床矯正装置の一種で、単に歯列を拡大するだけでなく、よりよい歯列・咬み合わせとなるよう成長誘導を行っていく装置です。

機能的顎矯正装置(FKO、バイオネーターなど)

上下のあごの骨の成長発育バランスのずれを整え、かみ合わせを改善する装置です。

歯列矯正用咬合誘導装置(プレオルソ、T4Kトレーナー、マイオブレイス、ムーシールドなど)

お口まわりの癖(口腔習癖)を改善し、歯の生えかわりやあごの成長発育をできるだけ正常に進める筋機能矯正と呼ばれる治療法に使用する装置です。

急速拡大装置

固定式の拡大装置です。上あごを骨ごと拡大し、歯の生えるスペースをつくる装置です。

ポーター

固定式の拡大装置です。急速拡大装置に比べて、ややゆっくりと拡大し、歯の生えるスペースをつくる装置です。

ペンデュラム

固定式の装置です。上あごの6歳臼歯を後方に動かし、前歯のスペースを作ったり、かみ合わせのずれを改善する装置です。

上顎前方牽引装置(フェイスマスク)

上あごを前方に引っぱり、反対咬合を改善する装置です。主に夜間、装着してもらいます。

マルチブラケット装置(ワイヤー矯正)

歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を固定し、ワイヤーを装着します。子どもの場合は、部分的に装着します。

子どもの矯正のゴール・目的

Goal

症状に応じて以下の様なゴール・目的があります。初診相談で詳しくお話していきます。

不正咬合の原因を取りのぞく

お口まわりの癖(口腔習癖)をなくすなど、症状を改善しやすい状態にしていきます。

重症化の予防

将来の大人の矯正(2期治療)がこれ以上難しくならないようにします。

症状の軽減

将来の大人の矯正(2期治療)が出来るだけ簡単な治療・短い期間で終了できるようにします。
大人の矯正で、歯を抜かずにすむ可能性を高めます。

症状をできるだけ改善(部分的な改善)

症状をできるだけ改善し、歯ならびやあごの骨の本来の健全な成長・発育を誘導していきます。
将来、大人の矯正(2期治療)をしなくてもよくなる可能性を高めます。

リスク・デメリット

Risk, Demerit

子どもの矯正には以下の様なリスク・デメリットがあります。

1

装置の紛失・破損

取り外し式の装置をなくしてしまったり、重いものの下敷きになって壊れてしまった場合、装置の作りなおしが必要になりますので、持ち運びには注意が必要です。作りなおしには装置代がかかります。

2

虫歯や歯肉炎

固定式の装置のまわりにはプラークがたまりやすく、虫歯や歯肉炎の原因となります。お子様の場合、ご自身でのブラッシングだけでは十分でない場合が多く、保護者の方の仕上げ磨きが大切です。

3

痛みや口内炎

歯が動くときに痛みを感じる場合があります。通常は我慢のできる範囲内で、2~3日でおさまります。
痛みが気になる場合は痛み止めのお薬を飲むことも可能です。
装置が触れることで頬や唇に口内炎ができることがあります。痛い場合は塗り薬を処方します。

4

通院期間が大人の矯正に比べて長くなる傾向がある

子どもの矯正(1期治療)を行った後、大人の矯正(2期治療)が必要になると、大人の矯正(2期治療)のみに比べて、通院期間が長くなります。また、歯の生えかわりが遅い場合も、通院期間が長くなります。

5

治療効果が装置の使用時間に影響される

取り外しの装置の場合、使用時間が足りないと治療効果が思うように得られません。お子様の頑張りを支えるために、保護者の方のご協力が欠かせません。

子どもの矯正の適切な治療開始時期

Appropriate Point

一般的な症状の場合、8歳~9歳頃、上下の前歯が4本ずつ生えそろった頃に開始します。
7歳以下のお子様の場合、一部の症状を除いて経過観察をおすすめしています。症状によっては、早期に治療を行う場合もありますので、ご心配なことがあれば、どうぞお気軽にご相談下さい。
通院は1ヶ月~2ヶ月ごとで、治療期間は年齢や症状によって1年~3年程度、回数は12回~36回程度です。